安達 喜代美
1999年にパートとしてあさだに勤め始める。
現在ではパートリーダーであり、あさだ全店の中でも古参の従業員となる。
最初の4年はひたすらに雑用をこなす。
5年目以降は1つ1つ仕事の範囲を広げ、関わる和菓子の種類が増えていく。
実はあんこが苦手。
しかし、昔からあさだの餡だけは食べる事ができた。
そのため、あさだの和菓子は大のお気に入り。安達は、常に目標を持って仕事をしています。
人から与えられたものではなく、常に安達自身が作り出す目標です。
この目標を越えるごとに、体に刻み込んで仕事を覚えます。
その結果、徐々に関わる和菓子の種類は増え、関わり方もより深くなりました。
しかし、安達は満足出来ません。
1つの和菓子のすべての行程を、自分一人で完成できてはじめて満足を感じられるからです。
安達は、あさだの全員を家族のように感じています。
時には笑い、叱り、喜び、悲しみながら、いつも暖かく見守っています。
安達自身、いままで工房の職人達に見守られ、助けられてきました。
自分以外の人を、同様に助けてあげられればと常に考え、実践しています。
必ず、次の世代にも受け継がれるはずです。
あさだの技だけではなく心も刻み込んで、仕事を続ける。
安達は菓匠あさだを体現する従業員の1人なのです。
丹波大納言を使い、すべてをあさだで作り上げた和菓子が、菅原の郷です。
たっぷりのつぶ餡は、後を引かない上品な甘さ。
求肥のお餅はとろけるように柔らかく、餡との一体感を高めます。
菅原の郷を作る時に、安達が最もこだわることがあります。
それは、四隅にしっかりと小豆の粒を敷き詰めることです。
すべてはお客様に満足をして頂くための、大事な工程なのです。
最初から最後まで、あさだで丹誠を込めて作り上げる菅原の郷。
自信を持っておすすめします。
- 餅を中央に置く。
- 餡入れもすべて手作業で。
- 隅までぎっしり小豆が詰まった完成品。